梅の出荷が始まります & 梅仕事のこと。

2020年の梅、出荷の時期を迎えました。

この週末より、ご予約いただいた皆様のもとに続々お届けしていきます!

今年は、昨年よりも早く梅の実が成熟しています。年々、実の成熟が早くなっている、とは先輩農家さん談。気候変動の影響は梅にも、と考えさせられます。

お手元に梅の実が届いたら、さっそく梅仕事の始まり始まり。

まずはじめに、下ごしらえをお願いします。(届いた/購入した梅の実をそのままにしていると、かんたんに傷んでしまいますので、どうか、お早めに)

4つのステップに分けて、下ごしらえについてご説明しますね。

1.梅をボウルなどに入れて水洗いし、汚れを落とします。 (土やホコリ、虫などが付着している事があります。とはいえ、1つ1つ丁寧に、実を傷つけないように気をつけて…)

★ 写真2のような青梅の場合のみ、アク抜きのために、2時間程度水にさらしておきます。

2.ザル等に広げて乾かす。

3.キッチンペーパー等で水気を完全に拭き取る。 (梅の実の表面に水分を残さないことが、梅仕事成功のひけつ! くぼみは特に要注意です)

4.竹串などで軸を取り除く。 (実を傷付けないように気をつけましょう! 軸と皮の間に竹串や爪楊枝を入れれば、てこの原理でかんたんに軸が取れます。慣れてくると無心に作業できて意外と楽しい…です。笑)

★ 軸とは・・・梅のくぼみに付いている、もともと木とくっついていた部分です。


これで完了! あとは、お好きな加工のスタートです。さまざまなレシピがあると思いますが、オーソドックスなものをいくつか、ご紹介しますね。


★★ 梅シロップの作り方 ★★

1.保存容器、梅の重さと同量の砂糖を用意します。(たとえば梅1㎏:氷砂糖1㎏)

→ 使う砂糖によってシロップの色合い、甘さ、味のコクなどが変わってきます。(写真左はきび糖、右は氷砂糖) また、梅の成熟度によっても味わいが変わります。青梅はさっぱりとした、完熟梅はまろやかな味わいになります。

2.事前に熱湯消毒したガラス瓶などの容器に、梅と砂糖を交互に、層を重ねるように入れていきます。

3.仕込んだ後は冷暗所(常温で大丈夫です)に置き、毎日様子を観察。瓶の上下をゆっくり逆さまにして、梅から上がってきたシロップが全体によく行き渡るようにします。3週間〜1ヶ月ほどで糖分が溶け出し、実からシロップが出たら完成です!

★★ 梅酒の作り方 ★★

1.青梅1㎏に対して、砂糖700g、焼酎(ホワイトリカー)1.8リットルを用意します。

→ 梅酒も、使用する糖分やお酒によって味わいが変わってきます。アルコールは一般的なホワイトリカーの他にも日本酒、ブランデー、ラム酒などの候補があります。梅が傷むことのないよう、35度以上のアルコールを使いましょう。

2.梅シロップと同じように、梅・砂糖を層になるよう交互に、瓶など消毒した容器の中に入れていき、最後にアルコールを注ぎ入れます。

3.漬け込んだ瓶は冷暗所に保管。3ヶ月以降、お召し上がりになれますが、1年物となると深いコクが出てきます。


★★ 梅干しの作り方 ★★

1.完熟梅、粗塩を用意します。粗塩の分量目安は、梅の分量の18〜20%程度。(たとえば梅1㎏:粗塩180g〜200g)

2.消毒した容器に、梅と塩を交互に入れていきます。(一番上が塩になるように、少し塩を最後に残して)瓶の蓋とのすきまに、重しを置き、まんべんなく漬け込みます。(重しは、水を入れて封をしたビニール袋でOK!)

3.2〜3日経つと、梅酢があがってきます。(梅が浸るよう水が上がってきます)このまま、梅雨明けまで1ヵ月ほど冷暗所で漬け込んでおきます。

4.天気の良い日を選び、梅をザルに並べて天日干しにします。梅がくっつかないよう間隔を少しあけ、ザルに並べます。

5.片面が干し上がったら、1つずつていねいに裏返して反対側も干します。3日ほど天日干しにしたら、完成です!

梅シロップも、梅酒も、小瓶に分けて、味わいを変えて作ってみる、というチャレンジを楽しんでいる方もいらっしゃいます。お好みの組み合わせが見つかりますように!(Yume+able えっつん)

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