和歌山みなべ町へ視察旅

順番が逆になってしまったのですが、2019年9月14日に南高梅の発祥の地、みなべ町に行ってきました。13日夜に現地入り前泊し、翌日レンタカーでガッと回って小田原に帰ってくる…割と弾丸ツアーです。

新大阪から車で南に2時間ほど行ったところです。山間から海まで、小田原の谷を小さくしたような地形に囲まれています。海がとてもきれい!
前泊した国民宿舎のお土産物コーナーは梅・梅・梅…
お洒落な梅干しを見かけて端から全種類を大人買い。パッケージって大事。
その後、うめ研究所に向かいます。実は定休日ってわかっていたのですが…ここまで来たから見れるところまで見ておこうと。やっぱり閉まってましたね、門の前でパチリ。
裏の山には試験に使うのか、広大な梅林が広がっておりました。お金かけてるなぁ〜
以前小田原に立ち寄ってもらった梅ボーイズとホームタウンで合流し、あちこちに案内してもらいます。事前に送ったわがままオーダーを網羅するように、調整して頂きました。本当に感謝でした。

はじめは町議員をされている農家さんのところへ。驚きなのは、梅干しを干すためのハウスがあるということ!
そして昨年豊作過ぎて干しきれなかった梅を、今年になって干しているということ!急いで土用干ししなきゃ、というのは思い込みだったのか…
干しから選果まで、いろいろな知恵が詰まった現場です。包み隠さず聞けば何でも教えて下さいました。この方は1人で1町ほど(しかも傾斜地が多い)の梅農園を見ているとか。我々は平野部含めて6人で1/10の一反くらいかな・・・すさまじい効率!
何と7Lという巨大サイズの梅干し。もはや小さな桃くらいありそう。
「売り物にはならないから見世物だね」
良いものを見させて頂きました^^


もう一件、若手で頑張っていらっしゃる梅農家さんを訪ねていろいろお話を伺った次は、梅屋さんこと、梅の加工を担っていらっしゃるぷらむ工房へ。
こちらの部長さんはとっても語りが面白く、熱く工房や商品の説明を下さいました。

「この木樽はもう作り手がおらんもんで、この輪っかが外れたらえらいこっちゃで・・・」
「お客さんに買ってもらうにはストーリーが大事なんや!だから紫蘇も大原から取り寄せて・・・」
「わしが新橋に店出して、焼き鳥に梅酢をペロッと塗って焼いてだすわ!いうたら、地元のコンサルがなんで新橋ですか激戦区ですよ、と言いよるんですわ。ちゃうねん、と・・・」

もう1秒も沈黙の時間がありません 笑。
でも、この語りを聞いていたら、買いたくなります。

お店に戻って、商品をあれこれ眺めます。
このどれもが、さっきの部長さんの苦労含めて、積み上げられてきているんだろうなぁ、と思うと、どれもこれも買ってみたくなります。
店内には昭和30年代ころからの梅干しが、歴史とセットで陳列してありました。

その後、またある梅農園さんに伺いました。
私たちが梅農園を手掛け始める時に、こちらのWebサイトを良く見に行ってましたので、実際に現地に訪れることになるなんて、感慨深いものがありました。

そして案内頂いた先に、すごい絶景が見渡せるステキなゲストルームが!
なんてオシャレ!これ欲しい!

ここから、減農薬のこと、商品開発のこと、梅酒特区のこと・・・いろいろなお話を伺いました。長年取り組まれてきた方のお話は含蓄や説得力もあり、簡単に思いつくことはやりつくされているようでもありましたが、まだまだ勉強しがいがありまそうで、小田原という土地や、十郎梅という品種の可能性やポテンシャルの高さも同時に感じました。

お話のあとに、梅肉エキスを作る機械や農園の様子なども見せて頂きました。
「それぞれのところで正解を見つけていくんだと思うよ」
という励ましの言葉を頂き、別れました。


最後に駆け足で、みなべ町うめ振興館を訪れました。
館内には、世界農業遺産に指定されている梅システムの展示がありました。
先日の土壌の勉強会内容を踏まえて見てみると・・・良く水と養分がいくところに梅林が配置されています。先人の知恵の積み重ねた必然なのか、それとも偶然なのか。

今回、梅の本拠地を訪れ、率直に多くを見せて頂いたことで、小田原の梅のアドバンテージもビハインドも、いろいろ見えてきました。関わって頂いたみなさんには本当に感謝です。
「この先も、お互いに情報交換しながら、梅のことをもっともっと広めていきましょう!」
と言葉を交わして別れました。

帰りの新幹線では、これからやってみたいことをいろいろ話をして帰りました。

絵もちにせずに、一つずつ形にしていきたいと思いました。

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