春と防除

3月上旬までに花が散った後、赤く色づいたガクの雌蕊の付け根が膨らみ、小さな実になり始め、新しい葉も枝から顔をのぞかせ始めました。

春が本格化する3月下旬から、実の収穫が始まる直前の5月下旬までが防除の季節。下草もどんどん生えてくると同時に、色々な虫や菌類も活動的になってきます。

防除にあたり、仲間が(ネット画像に気分を悪くしながらも)いろいろ病害虫のことを調べてくれて、防除レベルというものを設定しました。
ざっくり書くと・・・
防除レベル0:物理的除去(病斑部や虫を取る、粗皮を剥がすなど)いわゆる無農薬
防除レベル1:口に出来るものまで使用(食酢、重曹など)
防除レベル2:有機JAS認定農薬まで使用(ボルドーやフェロモン誘引剤など)
防除レベル3:慣行農法同等の農薬まで使用
といった感じ。

慣行農法の農家さんや、その農園の近隣に住まわれている方の話を聞くと、全身を完全防護する服を着て作業するため脱水症状を起こしたり、高濃度の薬を吸い込み体調を崩したりするみたいで、防除レベル3はなかなか危険な作業という印象です。


初挑戦の我々としては、まずは防除レベル0&1でやっていこう!と決めました。
安全第一なのはもちろん、近くに住んでいるかたたち、この農園に遊びに来る子供たち、ここの梅を口にする人たち・・・関わるみんなが安心して過ごせたり、気兼ねせず収穫物を口に出来ることを大事にしたい、との思いからです。
5月下旬にかけて、2週間に一度程度のペースで、虫などをテデトール(要は物理的除去)しながら、お酢と重曹を散布していこうと思います。


ちなみに農薬取締法では病害虫の対策として何かを使ったら、たいてい農薬扱いです。お酢や重曹などは特定農薬、意図的に配置されたテントウムシなどは生物農薬、と呼ばれます。無農薬っていうのは、本当に大変なことです・・・。

下草に野生のテントウムシを見つけて、嬉しくなってパチリ。
よろしくお願いします!

そして散布の強力な味方、エンジン式動力噴霧器。
年季が入ったものをお借り出来たので、エアクリーナー、ストレーナー、キャブ、プラグ、フューエルホースなどをメンテナンスしました(写真はメンテナンス前)。始動性は向上しましたが、ちょっとカブり気味なのでジェットの調整が必要かも知れません。
あぁメカいじりの歓び。空燃比計欲しい^^

冬に剪定した枝をやっと全て焼却処分し終わってから、近くの山に上がり相模湾と箱根の山々と小田原の町を見渡しながら、ゆったりと静かな時間を過ごしました。

(Yume+able むー)

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