やっと梅干しを干しました。
ビニールハウスで真夏に干すと梅が焼けてしまうので、今くらいの時期が干し頃なのだそう。この時期でも日差しが出るとハウス内は40℃付近まで気温が上がります。
梅の実の全身に陽が当たるように間隔を開けて、満遍なく飴色になるまで一粒一粒天地返しを続けます。ここ十郎梅は南高梅と比べて皮がとっても柔らかいので慎重にやらないと破けてしまいます。もう
全集中でやるのですが、10分も作業していると汗が吹き出し頭がボーッとしてきて、強烈な梅干しの香りと相まって、浄土が見えてきます…。
こちらは塩分濃度が見えてきています…いわゆる塩分濃度計です。干していくとだんだん塩分濃度が上がっていくのがわかります(測定方法は企業秘密です)。口にして感じる官能評価と、測定してわかる定量データを突き合わせながら、測定誤差や個体差も測ります。エンジニアやってて良かった。
ベテラン農家さんの干し上がり見極め術を早く習熟していきたいと思っています。
果樹は年に一回しか収穫出来ないので、貴重な学習機会を如何に最大化出来るかが勝負どころです。
約三日間かけて、十郎梅、南高梅、十郎小町の三種の梅干しを40kgほど干しました。塩味の角が取れるまで寝かせておきます。食べ比べが楽しみです。
実は梅干しも一つ内緒の実験をしようとしていて、まだ半分しか干していません。実験が上手くいったら、また書こうかと思います。
あれこれと試食を重ねているうちに、梅干しの味がわかるようになってきたように思います。今では梅干しを見ると味見せずにはおれません。数年前まで私は梅干しが苦手だったのですが笑
そんな自分が、梅干し嫌いな方に食べてもらえる梅干しを作れるようになったら嬉しいなぁと思います。
いやー、何年かかるかな…
Yumeable むー
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