ツタそして彼岸花

梅林で草刈りをしていると、ツタってすごいなと思います。あらゆる機会を生かして高いところへ手を伸ばすのです。

わかりづらい写真ですが、地面から生えたマルバルコウソウ(赤い花を咲かせる、見た目かわいいけれど猛烈に厄介なアメリカ原産外来種、ヒルガオ科)が、伸びかけたセイタカアワダチソウを這い上がり、さらにクモの巣に手繰られて梅の枝に手を伸ばしています。

こうして人手が入らなくなってわずか数年で、梅林が腐海…じゃなくて藪に飲み込まれていくのです。
山上のみかん畑は夏の間草刈りを繰り返し、ようやく落ち着いて来たかと思っても、2週間したら下草がモリモリと繁茂…草刈ルンバを本気で開発したくなります泣
それでも健気に甘夏が実をつけてくれています。
収穫は半年以上先ですが、足元を見ながらコツコツやるしかありません。負けておられん!
下草だけでなく、お隣の放し飼い農地からも枝が遠慮なく伸びて来ます。
実はこの木には…
アケビがツタを伸ばしていて、沢山の実をぶら下げているのです。今年もざっと30個くらいはなっているのかな…
実が紫色になり縫合部に白い線が入ったら収穫時期。果実の中にあるタネの部分はほんのりした甘味があり、結構好きです。皮は天ぷらにすると大人の味わいだそう。今年はぜひチャレンジしたい!
今年の秋には収穫がてら、アケビのツタを木から解きほぐして、新たに作るアケビの棚に移植してみようかと目論んでおります。
最後にツタではないのですが。
平場のキウイ畑と梅林の間には、彼岸花が一列の道のように咲いていました。
彼岸花はタネをつけず、また球根にはリコリンという毒があるため、風や虫、鳥の力を借りて生息範囲を広げることはなく、ほぼ全て人為的に分球され植えられていくものです。近くに生えている彼岸花はクローンなため、姿形も開花時期も極めて似ており、同じタイミングで一斉に姿を表すようです。

田んぼの畔や土手、墓地の周りで見かける彼岸花も、誰かが何かしらの思いを持って植えたものです。
過去の誰とも知れない人からのメッセージは一体何を伝えているのか…しばらく眺めていました。

Yume+able むー

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